2019年 04月 30日
小さい作品を掛け軸に仕立てる
掛け軸は、小さい作品でも飾れるように仕立てます。
今回は特別小さいものを例にとりました。
布の力を借りて、楽しくてやめられない表装の世界です。
この画は明治時代、さる奥方様がお描きになったもの。
縦4センチ 横8.5センチ の小さな 春の三山
表装では小さいものは台紙張りといって、二番唐紙という薄い紙に貼りこみます。
参考までに周りの裂は江戸時代の銀襴、とても貴重なものです。
(黒っぽく変色しているところが銀です)
これは幅 2㎝ の古い和歌の上の句だけの断簡
周りをアールヌーボー風の赤と黒の布(多分 羽織裏)
その周りは 黒地に水玉の字模様がある 新作表装布
どちらも、布の力とデザイン、取り合わせで作品となります。
by izumi-hyousou
| 2019-04-30 00:28